自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

人間は動くしかないって話

 

突然ですがみなさん、

 

動くのめんどくさいって思う時ありませんか?

 

毎日毎日、会社や学校が面倒くさい

 

ベッドでぼーっとしときたい

 

というか一生楽して生きていきたい

 

そう思いませんか?

 

僕はそう思ってました。

 

毎日毎日、何かするのって大変。

 

できることならのんびりしたいって思っていました。

 

でも、

 

あることを知ったとき

 

そんな考えは一瞬にして吹き飛びました。

 

今日書くことは、人間って動くしかない。そんな話。

 

 

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あることを知ったのは、大学の講義中でした。

 

社会保障政策についての授業だったのですが、

 

その日は、社会的入院をテーマに講義が進められました。

 

社会的入院

 

聞きなれない言葉ですよね。

 

簡単にいうと、

 

社会的入院とは、治療以外の目的で入院日数を故意に伸ばすことです。

 

たとえば、

 

民間保険なんかで、入院は何日以上じゃないと保険がでませんよ

 

ってありますよね。

 

それの期日を満たすために、

 

意味もなく入院日数を伸ばしたりするのが社会的入院です。

 

ほかにも、とりあえず安静にしておけばいいという考えから、

 

入院するほどの怪我・病気でもないのに入院することもそうです。

 

それの何がいけないの?

 

プラスになってもマイナスにはならないから、別にいいんじゃないの?

 

そう思いますよね。

 

でも、実は違うんです。

 

みなさん、

 

廃用症候群ってご存知ですか?

 

生活不活発病ともいわれるんですが、

 

安静状態が長期に渡って続く事によって起こる、

 

さまざまな心身の機能低下等を指します。

 

安静にしすぎると、この廃用症候群にかかってしまいます。

 

安静というのは、必ずしも健康にいいとは限らないんですね。

 

いや、やっぱり断言しておきましょう。

 

安静にしすぎるのって体に害なんです。

 

実際、医療分野が進んでいる欧米では、

 

入院日数は日本と比べ物にならないくらい短く、

 

早いうちから体を動かし、リハビリに力をいれる方針を取っています。

 

早期退院主義といえますね。

 

一方、日本はバリバリの安静第一主義。

 

たとえば老健(介護老人保健施設)がそうでしょう。

 

老健は、仕組みの上では基本的に中間施設(調子が悪い時だけいること)なので、

 

3ヶ月経ったら退院するはずなんですが、

 

実態は老健めぐりをさせられていて、

 

長い間施設に入っている高齢者が多いですよね。

 

本当は退院していいはずなのに

 

意味なく老健に居続けることは立派な社会的入院です。

 

加えて、体を動かす機会が減るので、廃用症候群になりやすく、

 

→  動かないから廃用症候群になる

 

→ 調子が悪い

 

→ 調子が悪いから動かない

 

という悪循環に陥ります。

 

施設に入ってから急激に調子が悪くなる人が多いのは、

 

大体この「動かない」せいなんです。

 

そして、その極めつけは床ずれ。

 

僕が知った「あること」です。

 

みなさん、床ずれってどんなイメージですか?

動かないところが蒸れて皮膚が弱くなる?

 

痒みがでてアトピーみたいになる?

 

いいえ、違います。

 

床ずれになると、体に「穴が空く」んです。

 

え?

 

穴が空く?

 

いやいや、そんなことあるわけ

 

いえ、「穴が空く」んです。

 

僕はこのことを知ったとき心の底から驚きました。

 

人間って怪我以外で、穴が空くんだと。

 

しかも、理由は「動かない」ってだけ。

 

そして、驚きと同時に、どこか人間の本質に触れたような気もしました

 

動かないと、人間には穴が空く。

 

穴を空けないために、人間は動き続けている?

 

毎日毎日、動いていたのは、穴を空けないためだったのか

 

そう考えると、毎日何かすることがあるのって、

 

悪くないんじゃないかって思えました。

 

楽して生きていくのも良さそうだったけど、

 

適度に忙しいっていうのは、いいことなのかも。

 

体を壊すほど忙しすぎるのはやめたほうがいいけれど。

 

だって、人間って動くしかないわけだし。

 

今日はそんな話でした。

 

 

おわり