自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

実践の価値

 

実践の価値

 

実践しなければ分からないことがある。

 

同時に、

 

実践だけでは分からないことがある。

 

行動派の人間が必ずしもうまくいくとは限らない。

 

かといって、理論派の人間が必ずしもうまくいくとも限らない。

 

じゃあ、実践の価値ってなんだ?

 

 

Aさんの話

 

私の知り合いにAという30代女性がいる。

 

彼女は大の山好きで、20代後半から現在まで山小屋で働いている。

 

歩荷をさせれば男より早くあがってくるし、

 

ガイドをさせれば豊富な知識でお客を喜ばせる。

 

知識はすべて実践を通して手に入れた。

 

こと山に関してはプロであり、

 

まるでスーパーウーマンのようだ。

 

だが、そんな彼女にも欠点があり

 

周りに対して少し攻撃的なところがある。

 

そのため、彼女は尊敬こそされるものの、いまひとつ深い友人というものがいない。

 

 

Aさんはなぜ攻撃的だったのか?

 

人が周囲に威嚇するとき、それは自分の身を守るときである。

 

Aさんの知識はすべて実践で手に入れたもの

 

本来ならば誇るべきこと。

 

ここからは推測だが、

 

当人にとってはそれがコンプレックスだったのかもしれない。

 

理論の世界を知らないがゆえに、

 

どこか理論に幻想を抱いてしまう。

 

自身の経験を尊重したい気持ちと、未知の世界への不安とが拮抗し、

 

知らず識らずのうちに攻撃することで身を守っていたのかもしれない。

 

 

私は実践こそもっとも信頼できるものだと信じている。

 

だが、あえて一つ問題点を挙げるとするならば

 

実践の価値は当人には分かりづらいということだ。

 

そのためには、理論も学んだ方がいい

 

割合は9:1

 

もちろん実践が9だ。