ご飯中に喋るということ
ご飯中に喋るということ
ご飯中に喋りながら食べるのは、一般的な作法のようだ。
周りを見渡してみると、なるほど、みんな喋っている。
無論、食べカスや唾液を飛ばしながら喋るのは論外だが、
食卓を囲んで話することを「団欒」と呼ぶらしい。
団欒
嫌になるほど正義の臭いがする
団欒は絶対的にいいことで、団欒しない奴はよくない奴
だが、果たして本当にそうだろうか?
私は、小学校の先生に、ご飯中にお喋りするなと教えられた
ご飯中に喋るのは行儀がよくないらしい
大人も子供も、異議を唱える者は見当たらない
そうして私は、ご飯中は黙って食べるようになった。
この立場からすると、ご飯中にお喋り、ひいては団欒を強要されることは酷く苦しい
周りとの和を乱したくはないが、こっちは黙ってご飯を食べたいのだ
おひとりさまという言葉があるように、
そんなジレンマから、他人とご飯を食べることが苦痛になる人もいる。
団欒という絶対的な正義が世に苦痛を生んでいるとは誰が思おうか?
ご飯中に喋るというのは、そういうことだぞ。