自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

傘や足

避けない人々

 


雨が降ると傘をさす。

 


傘をさすと道幅を取る。

 


人々は対向人をチラとみて、

 


その後に避けるかどうかを判断する。

 

 

 

 

 

 

椅子に座る。

 


足を投げ出す。

 


人が前を通る。

 


人々はチラと目をやり、

 


その後に足を避けるかどうかを判断する。

 


みなの目は閉じている。

 


 

 

 

アイツが暑い国からやってきた。

 


浅黒い肌と人当たりのいい笑顔を持つ。

 


避けない傘や足をみて、

 


それでもなお変わることはなく。

 


なあ、俺が変わったのか。

 


俺を見るお前らが変わったのか。

 


俺はアイツを遮る傘や足にはなりたくない。