自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

背骨の歪み

 

最近背骨の歪みが気になっている。

 

たぶん賃貸小屋に備え付けてあった木製の椅子が原因だと思う。

 

硬くて使い心地はよくないと思っていたがほかに座るものもないのでしょうがなく使っていた。

 

椅子の方からフィットしてくれるならまあ酷くはならなかっただろうが、木製の安い椅子は利用者の姿勢までは考えてくれない。

 

こちらにしても長年培ってきた椅子の座り方というものがあるので、今更姿勢正しく座るというのは難しい。

 

そうなるともう椅子の上で胡座をかいたり、片足立てて座るほかない。

 

これを積み重ねると背骨が歪む。

 

私は椅子に背骨を歪められたのだ。

 

 

 

ーー

 

 

 

Title: 最後の一句

Author : 森鴎外

Source: 青空文庫

 

●着目した点

  1. 会話と説明の切り分け
  2. 間抜けさをうまく表す一言
  3. 面白い表現

 

● 1. 説明と会話の切り分けについて

鷗外は本作品ではたとえ会話であろうと説明文なら「」を用いない

 

以下引用:

「大きい声をおしでない。わたしいい事を考えたから。」いちはまずこう言って妹を制しておいて、それから小声でこういう事をささやいた。おとっさんはあさって殺されるのである。自分はそれを殺させぬようにすることができると思う。どうするかというと、

(略)

いちは妹にそれだけの事を話した。

「でもこわいわねえ」と、まつが言った。 

 

●  2. 間抜けさをうまく表す一言

奉行所の役人男を間抜けに映す一言 「ええ」

 

引用:

「お奉行様にお願いがあってまいりました」と、いちが丁寧に腰をかがめて言った。

「ええ」と言ったが、男は容易にことばの意味を解しかねる様子であった。いちはまた同じ事を言った。 男はようようわかったらしく、「お奉行様には子供が物を申し上げることはできない、親が出て来るがいい」と言った。

 

本来ならいちの方が下の立場であるはずだが、「ええ」の一言のおかげで男が間抜けに映り、いちが役人よりも一枚上手の存在に見える。

 

 

● 3. 面白いと感じた表現

少しもたゆたわず

 

いちが町奉行の役人から詰問された際に用いられた表現

たゆまないのは気を張っているからであり、いちは頭の回る娘ではあるが、それでも綱渡りのような交渉を仕掛けていることがこの八文字からわかる

 

  • 語句

顧みる・・・あとを振り返ってみること

暁・・・夜明けから明け方の間のこと

趣意・・・考え、狙い

内見・・・うちうちで見ること

所為・・・しわざ

情偽・・・まことといつわり

教唆・・・人をそそのかし犯行に及ばせること

 

 

*

 

 

太郎兵衛の子息一同(初五郎抜き)が暁頃に家を抜け出し、手探りで町奉行へ向かうシーンはまるで桃太郎が鬼退治へ向かう道中のようでワクワクしました。

 

ただ最後がよくわからなかったです。文章を理解しきれていないのでしょう。単語もそうですが、構文を素早く解析できるようになりたいです。

 

それではまた明日。