肉欲の果て
ーー20代半ば。
肉欲に取り憑かれる夜がある。
虚しさしか残らないことは分かっている。
ただ、そうでもしなきゃやってられない。
皆、何かしらに酔っている。
仕事だったり、正義だったり、平凡だったり、お酒だったり、希望だったり。
俺は肉欲で目を濁しただけだ。
誰も現実を直視できない。
必死になって何になる。
精一杯やって、平凡でいて、普通でいて、正義でいて、何になる。
こういう言葉が出るということは、今は参っている時期なんだと思う。
精神状態がいいときは、そもそもそう思わない。
参っている時には、こうした虚無主義のような考えに陥る。
腹が立ちますよ。
今の自分がどういう状況にあるか分かっても、今すぐそれをどうこうすることができないのだから。
解決策は分かっている。
今自分に立ちはだかっている問題、自分が目を逸らしたい問題を直視して、解決すること。
それ以外ないということ。
変化するには時間が少しかかるんだ。
自分に嘘をつかない?
嘘をつかないように頑張っているのは、嘘をついてしまうときがあるからだろう。
向いているなら、頑張る必要はないだろう。
でも、それでも俺はそっちの方向に行きたいのだと思う。
適正なんて糞食らえ。俺はwantで動く。
自分の適正とか、向いているとか、なんだとかどうでもいいよ。
なりたいからなる。やりたいからやる。それだけよ。
ただ、少し険しい道だから、自分の状態を理解して、うまくいく方法を考えないと。
諦めずに解決策を見つけるんだ。