自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

幻想 /9. 穴のフチ

 

ちょっと前に、1日1枚で街を撮った。

 

欲しいものがそこにあると思った。

 

今日、原宿を通った。

 

服と化粧品しかなかった。

 

歩いていて虚しくなった。

 

俺の欲しいものは街にあったんじゃない。

 

街はただのシンボルだ。

 

欲しいものを直接見ていなかったことに気づいた。

 

街じゃない、街じゃない。

 

俺が欲しいものは街にはない。

 

じゃあ、何が欲しいのか?

 

刺激か、ロマンか、繋がりか?

 

どれもピンとこない。

 

俺は何を求めていたんだろう?

 

俺は街に何を見ていたんだろうか。

 

近いうちにはっきりさせよう。

 

 

 

*

 

 

 

9. 穴のフチ

 

今日の1日1枚は「穴のフチ」

 

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穴は虚無の比喩として使っている。

 

以前、村上春樹を「穴のフチを歩く人」と評するレビューを見た。

 

そこでも虚無というワードが出ており、今の自分にそっくりだなと思ったので表現を借りた。

 

自分に限らず、20代は皆どこかしらやるせない気持ちを抱えているのではないだろうか。

 

これが結局何になるんだとか、なんでこんなこととか、本当にこれでいいのかとか。

 

いっそのことメチャクチャやってやろう...と思う人も少なくないだろう。

 

だが残るものは結局虚無感だけ、ということも分かっているはず。

 

だから結局何も変わらない。

 

子どもと比べて大人は色々大変だなんていう人もいるがそれは違う。

 

恐怖と不安に負け続けた者が、自分の人生を変える勇気のない者が大変で悲惨な末路になるだけだ。

 

穴に落ちず、穴だけを見つめないようにしよう。

 

穴があるということは、穴でない部分もあるということだろうから。

 

そっちに目を向けよう。