自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

異変

 

このところ、

 

母親に異変があるように感じる。

 

何かよくない暗示が原因で、

 

ゆっくりと静かに、気がつくと取り返しのつかない状態になるような

 

そんな流れを感じる。

 

母親は長女で島出身だ。

 

母は祖母との間になにか問題を抱えているようだった。

 

祖母(俺の母の親)は島の外から嫁いだこともあって、

 

家では祖父の両親から虐められていたらしい。

 

昔なんとなく聞いたことがあるのだが、

 

そのとき母は祖母を庇わなかったらしい。

 

そして、去年祖母は他界した。

 

母は祖母の死に目には会えなかった。

 

多分、ここらへんに母自身を苦しめる暗示の原因があるのだと思う。

 

そうでなくても、女性は「自分はこうあるべき」という像を持ちがちだ。

 

それを踏まえると、母はたぶん、思ったより深刻な状態にあるのだと思う。

 

どうにかしたい、

 

と思う反面

 

自分にはどうしようもないという思いも湧いてくる。

 

なぜなら「他人は変えられない」という考えを持っているからであり、

 

それは、母との関わりの中で身につけた考えだからである。

 

何年も前から、母は不幸を求めているような傾向があった。

 

自分で自分を責めて、不幸病とでも言おうか、悪くいえば悲劇のヒロインのような態度を取る、そんなことが多々あった。

 

その度、なんとか母をプラスの方向に変えようと頑張ったけど、

 

いつも徒労で終わった。

 

そういう経験から、正直もう、どうしようもないという感覚はある。

 

ただ、これが知り合い程度なら割り切れるが、親だから、切り捨てられない。

 

母にはどうか幸せになってほしい。

 

たぶん父はこれを解決できない。

 

義父母も、姉兄も。

 

放っておけば、みんなでゆっくり沈んでいく。

 

とはいえ、俺がどうこうできる気もしない。

 

少なくとも今のところは。

 

あるとすれば、俺が成功して家族全体をプラスの方向に引っ張っていくこと。

 

今は家族全体が疲弊している。

 

相当なパワーが必要だ。

 

俺もエネルギーには限りがある。

 

正直、母の不幸病を相手にするのはとんでもなく面倒なことだと思ってしまう。

 

親だからこそ慎重になってしまうし、結果に拘ってしまうし、ミスは許されなくて、配慮は行き届いている必要がある。

 

とはいえ、やっぱり丸々、全体的にみてもやっぱり親だから、

 

なんとかしたいと思う気持ちが勝っている。

 

誰かどうにかしてくれ

 

って他力の考えが思い浮かんできたりするけど

 

たぶん自分がなんとかするしかないんだろうな。

 

できれば母に母自身で変わってもらいたいが、

 

それは母自身に変わる意思があるかどうか次第。

 

俺にはどうしようもできない部分だ。

 

それでも、俺は諦めることはできないから

 

もう少しだけ粘ってみようと思う。