自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

吐露

 

昨日、記事で動物のことを打ち明けた。

 

動物保護に携わりたいということ

 

今日、試されるように猫の死骸を見つけた。

 

しかも2匹

 

すこし離れて死んでいた

 

よく見てはいないが、頭がなかった

 

いつも通る道、よく通る道

 

この道で、一度も死骸をみたことはなかった

 

なんで今日なんだろう

 

たまたま、猫が撥ねられただけ

 

そういうことは分かっている

 

だが、やっと思いで決意が固まりつつあった矢先、

 

この仕打ちはないんじゃないか

 

俺の半端な気持ちをあざ笑うかのように

 

嫌な現実を見せなくてもいいんじゃないのか

 

何か得体の知れないものが、その道に進むなと言ってるんだろうか

 

この問題に対処できないようでは、これで動揺するようでは

 

お前に動物保護なんてできないと言ってるんだろうか

 

俺は年々弱くなっている

 

動物の死骸を見つけると埋めていた時期もあった

 

臭いが酷くて、状態が酷くて、感触が嫌で、

 

嫌で、嫌で、とても気持ちが嫌になった

 

その後、自分で直接葬るのではなく、

 

道路管理をしているところに電話をするようになった

 

道路に死骸があると役人が業者を呼んで処分してくれるのである

 

火葬、という建前だが、実際は回収した死骸は燃えるゴミと同様に燃やされて終わる

 

こうすれば、自分で臭いを嗅ぐこともなく、近くで見ることもなく、感触を知ることもない

 

その後、俺は電話もすることがなくなった

 

見て見ぬ振りをした

 

その事実に向き合うことが嫌で、目を逸らし続けてきた

 

そして、好きだった動物のことを考えるのをやめた

 

関わりがなければどうもならない

 

そういう考えで自分の好きだという気持ちは無視し続けてきた

 

だが、大事なものを隠そうとすればするほど、

 

弊害がでてくる。

 

どこか他の部分がおかしくなっていった。

 

常に何かにイライラしていたり、全部が嘘に見えたり聞こえたり、

 

素直に何かを受け止めることができなくなっていた。

 

いや、もしかしたら、これらは目を逸らしたことの弊害ではなく、

 

もともとの自分の個性であり、自分の欠点を知るのが嫌でそういうことにした可能性もある。

 

あるにはあるが、やはりどこか深いところで

 

大事なことから目を逸らしたことに原因がある、という感覚があるんだ。

 

文字に書き出すことですこし冷静になってきた自分が

 

また自分を騙す作業を始めているのかもしれない。

 

だが、そんなことを考えても八方塞がりだ

 

それなら、俺は俺の信じたい仮説を盲信しようと思う

 

これは分岐点だ

 

猫の死骸を見つけた

 

どうしてあげたいか

 

理屈じゃなく、自分の一番奥にある感覚を頼れ

 

奥にはその奥があるかもしれないけど、

 

その奥すら超越する感覚を信じろ

 

俺はこれから何をするのか

 

俺は俺自身をみている

 

弊害によって歪曲してしまった俺に

 

素直さを取り戻したい。

 

 

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追記

 

記事を書いて10分か20分後に外へ出た。

 

みると猫の死骸は消えていた。

 

誰かが埋めてくれたか、電話してくれたか

 

とにかく、俺が行ったときには、そこにはもう血痕しか残っていなかった。

 

よかったと思った

 

辛い思いをせずに済んだからだ。

 

誰かが代わりにやってくれるならそれはそれでいい

 

その後、近くのカレー屋で昼食を取ることにした

 

待っている間、妙な満足感を感じていた

 

結局、誰かが代わりにやってくれたものの、一応行動はできたからか?

 

その時、猫が2匹死んだことについては悲しんでいないことに気付いた

 

そして、悲しんでいないことに気付いた、ということに気付いても

 

ショックを受けることはなかった

 

まあこんなもんだよな、という気持ち

 

知らず知らずのうちに鈍くなっていた感情

 

俺の言っていた素直さとはなんだったんだろうか

 

もしかして、ただ良いことっぽい、しようとしてただけ?

 

素直な気持ちに、悲しむということはなかったのか?

 

見た瞬間とその後いくらかは、たしかに動揺があった

 

だが、それはただ動揺であって、悲しみだったかは分からない

 

自分に対して、悲しめ、とも思わない

 

悲しんだからいいとも思わない

 

だが、自分が自分に吐き続けた嘘は

 

その弊害は

 

予想を超えて重症だったことには気付いた