自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

泣きたくなるほどに

 

私は今人生の岐路に立っている。

 

大学4年 就職活動中。

 

 

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優秀な人は3年の夏から就活を始めるらしい。

 

私はどこか身が入らず、就活を始めたのは4年の5月の終わり頃だった

 

現在、7月27日

 

約2ヶ月の活動で受けた会社は5社

 

総合商社が3つと、小売業者1つ、IT企業が1つだ。

 

内定は0である。

 

総合商社webテストで2社落ちて、1次面接で1社落ちた

 

小売業者に関しては書類選考で落とされた。

 

落ちた理由を聞いたら、なんでも志望動機が微妙だったらしい

 

就活戦線、ここまで惨敗中の惨敗である

 

そして残りの1社、IT企業

 

ここは今日面接の予定だった

 

だった、という言い回しは、つい先ほど面接予約を取り消したからだ。

 

大学でITを学んでいたので、プレミア選考?の対象だったが、やめた

 

なぜか?

 

私はITの勉強が好きでないことを知っていたからだ

 

学部2年から3年にかけての約1年間、IT企業でインターンをした

 

そのとき、私はITの才能がないことに気づいていた

 

ITの才能 = ITが好きであるということ

 

だが、世間的にみればITは私の得意分野になる

 

騙そうと思えばいくらでも騙せる

 

数を打てばそうやってどこかには入ることもできたかもしれない

 

1社だけIT企業に応募したのも、この卑しい根性からだった

 

商社や小売りはダメだったが、ITなら受け入れてくれるだろう

 

そういう考え

 

だがこの考えには、私の気持ちは一部もなかった

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やりたいことと、したいこと

 

就職関係の話を調べていると、よくこのワードが出てくる

 

厳密に言えば、

 

●できるけどやりたくないこと

 

 

●できないけどやりたいこと

 

だ。

 

できるしやりたい、できないしやりたくない、これらはそもそも悩むことがない。

 

さて、私はどの選択を取るべきか?

 

できるけどやりたくないこと、ITだ。

 

パソコンに噛り付いて働いた1年間を振り返ってみれば、私はイヤイヤだったことを思い出す

 

対して、周りには数人だが、楽しくてしょうがないというような人たちがいた

 

才能だな、と思った。

 

できないけどやりたいこと

 

これは、難しい

 

私は犬や猫が好きだ

 

もっと言えば、動物と触れ合うのが好きだった

 

だが生き物は早く死んでしまう

 

仲良くなればなった分、反動が大きい

 

そういうことに嫌気がさして、また耐えられなくて、ずっと目を背けてきた

 

私の本当にしたいことは動物関係だった

 

できれば、犬・猫の殺処分を0にする活動に協力したい

 

だが、その現実と向き合うことも怖い

 

俺1人が参加したところで、という気持ちもある

 

参加してもしなくても変わらないなら、なるべく辛い思いはしたくない

 

だが、心の隅に消えずに残り続けている

 

俺は本当に犬・猫を助けたいのか、という自問自答は何度もしてきた

 

その度に、

 

こんなことしても意味がないとか

 

結局上手に自分に嘘をつくから無駄とか

 

そう考えることでアイデンティティを保ってるんじゃないの?とか

 

そう考えりゃいい人でいられるし、皆からもウケがいいよな、とか

 

考え続けてきた。

 

だが一つ言えることは、

 

こうして何度も問い続けているのに、それが消えることなく、今もこうして悩んでいるということだ

 

これまでにこの手の自問自答は他のことでもしてきたことはある

 

彼女だの、容姿だの、ライフスタイルだの、その他色々

 

だがそういうことは心に残ってこなかった

 

一過性のものだった

 

でも、動物のことに関しては、いくら無駄だという考えになったとしても、

 

消えることなくずっと心に残り続けてきた

 

俺はこの点において、俺のこの気持ちを信じたいと思った

 

上で書いたように、動物関係で悩むことで、見たくないものを見ないようにしている可能性はある

 

そうやって自分に嘘をつくことで、別の何かを守っている可能性はある

 

だが、俺はこの気持ちを信じたいと考えるようになってしまった

 

嘘でもいいから、騙されたままその道を行った方がいいんじゃないかと、心のどこかで、直感とよばれるようなものが、そう言っている

 

ただ、たとえその道を行ったとしても、十中八九うまくいかないだろうということも、同時に直感している

 

人間は人間には優しくできる

 

これは倫理というやつで、人間は人間であるという一点を非常に重視するからだ

 

だがその他の生物には容赦しない

 

愛玩動物は可愛がっても、命の保証まではしない

 

動物保護活動とは、そういうものと、真正面から戦うということだ

 

北濃

 

やるだけやって、結果が出ませんでしたというのがとても怖い

 

これが俺の、できないけどやりたいことだ

 

できるけどやりたくない方か、できないけどやりたい方か

 

分かっているのはどっちも苦労をするということ

 

ITのほうを選べば、金銭的には多少裕福な思いができるのかもしれない

 

手に職をつけられて、不安も減り安定するのかもしれない

 

でもどうしてももう一方の選択肢が気になってしょうがない

 

気になってしょうがない、なのに同時に怖くてどうしようもない

 

俺はずっとこの怖さに向き合うことができなかった

 

だが、もう4年生で、時間の猶予がない

 

もう決断をする時が迫っている

 

糞食らえ。 クソ、クソ、どうしようもない

 

客観視すると薄々自分の滑稽さに気づいているのだが、こればかりは主観で考えざるを得ない

 

糞食らえだ

 

これはもう個人がどっちを選ぶかという、その理由なんて他人がどうこう言える問題ではないものだ

 

ただ、自分が自分に問い質し、自分が自分を見極めるだけのことだ

 

すべて自分で完結する問題

 

その分、タチが悪い

 

誰のせいにもできないし、逃げることもできない

 

選んだところでどちらも苦だが、皮肉にも選ぶことが最善の選択

 

クソ、クソ、どうしようもない

 

強さも弱さも陶酔も洗脳も諦めることも見ないこともできない

 

選択する必要がある。