第三の伴走者
第三の伴走者
以前、もう一人の自分について書いた。
自分は2人いて、1人は意識しているこの自分、
もう1人はいわゆる無意識と呼ばれる自分。
人生を道とするならば、この2人は共に歩みを重ねる仲間であり、
何にも依らず堂々と歩むものだと思っていた。
第三者の存在はそこになかった。
*
つまずいたり、耐え難いことをやり過ごした後は心の底から安堵する。
安らぎを得て、どこかふわふわした気持ちになって最後には幸せを感じる。
その時に思い出すのは過去の記憶。
大切にしている記憶だ。
すると同時に"彼ら"の温かみも思い出し、与えてくれたものの大きさに今さら気付く。
2人で立っている?
いや、振り返ればそこには君がいる。
第三の伴走者はやさしくやさしく後ろを守ってくれていた。