自分に嘘をつかない

内面を言葉で表現する

jokerを観てきた

お題「今日の出来事」

 

郵便局でお金を引き出した。

 

残高が千八十円ぐらいだったが、引き出しに百円ちょっとかかる。

 

千円からしか引き出せない。

 

だが今日だけは引き出して手数料が無料だったので、この日を狙って引き出した。

 

日本の銀行はふざけている。金利を年第二小数点以下しかつけないくせにたった一回引き出すだけで百円?

 

預かったお金で運用してそこから利益を得るはずなのに、他のところでこんなに手数料を取るんじゃ自分たちの運用だけではうまく行きませんと行ってるようなもんじゃないか。

 

バカみたいに頭数だけ増やしてないで、とっととバークシャーハサウェーみたいに小数精鋭で回せ。

 

という素人の怒り。もしかしたらトンチンカンなことを言っている可能性もある。

 

 

*

 

 

今日はjokerを見てきた。

 

頭がぐるぐるする。面白い映画を見たときの症状だ。

 

たぶん色々と考えているんだと思う。

 

映画というのは見たあとすぐにあれこれ言うことはできない。

 

大体ちょっと時間が経ってから、あれってああいう意味だったんじゃないかとか、いやそうに違いないよとか思い始めるもんである。

 

ちなみに、jokerはタクシードライバーに影響されているという話がちらほらあったので、興味が出て見に行った。

 

そこだけでいうと、間違いなくオマージュ的な部分はあったと思う。

 

主人公の性質や変化も大枠では似た方向だと思う。

 

ただ、うまく言えないんだけど、jokerの方が再起不可能だったと思う。

 

ハッピーの味方は、殺さずに見逃したあの小さくて禿げたピエロだけだったんだと思う。

 

タクシードライバーはその点、最初のシーンで海軍出ということで共感してくれた人がいたり、女だってそうだし、ドライバー仲間も半分は受け入れてくれていた。

 

ハッピーは苦しい状況にあって、そこを支えていたのが一つ一つ無くなっていったような気がする。

 

テントって何本か柱が立ってて、そこに紐を結びつけると思うんだけど、その紐が一つずつ解かれていく感じ。

 

ピエロ仲間や上司からいい扱いをされなくて(小さな禿げたピエロ以外)、母親、父親(と思っていた人)、街の人、ガキ、仕事人、エリート層(駅で殺された三人)、いいと思う女、本来味方のはずの精神科医、街の制度、好きだったコメディアン、自分の記憶、自分自身、こういったものがハッピーを裏切ったり、さらに攻撃したりして、全部紐が解けてしまったんだと思う。

 

観ていて追い詰めすぎだと思った。

 

タクシードライバーはまだそこまで追い詰めていなかった。

 

そういえば、小さな禿げたピエロもわりと置かれている立場は酷いものだったが、彼がjokerにならなかったのは、身体的な部分が周りと違っていただけだからだと思う。

 

jokerは精神的な部分がおかしくて、それは身体的な部分と同じように自分ではどうしようもないのに、周りからは「普通通りにしろ」と、あくまで本人の意思次第では周りのいう普通(主観から見たやつ)に合わせられると思われているところが差だったと思う。

 

people eyeがなんたらと言っていたが、まさしく肉体的に特徴のあることと、精神的に特徴のあることの差は、同じハンデではあっても周りの理解というpeople eyeの観点では天と地ほど違うものだったんだと思う。

 

最後に、ピエロって目に縦線が入っているけれど、あれは涙で、悲しみを表しているのだと気付いた。同時にまぶたの上側と眉を高めに書くことで、平気な表情というか余裕さも表している。ただやっぱり口の横のおかしなぐらいつり上がった赤線を見ると、歪さはマイナス寄りなのだと思う。行動や仕草でプラスに見せようとしているところが、矛盾を抱えている様を表しているようで、笑えるような悲しいような、どうでもいいような、怒りのような、色んな印象を受けた。